フィルム出力とフィルムデータ化の基礎知識について

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こんにちは

今回は、フィルム出力とフィルムデータ化の基礎知識についてご紹介します。

近年フィルム刷版の減少にともないフィルム出力の量はかなり減りました。

また、フィルムのデータ化もフィルム刷版の減少でデータにして保管したいニーズが増えています。

私たちにもそのような依頼が増えているなかで改めてフィルムとフィルムのデータ化についてお話しを

したいと思います。

フィルムとは何か?

印刷の「フィルム」とは、版下データを元に、感光性のある素材へ画像や文字を焼き付けたものです。

かつてはこのフィルムを使って刷版を作るのが一般的でした。製版工程の中間媒体として、長らく活躍してきた重要な存在です。

かつては、カラー印刷で「CMYK」の各版ごとに4枚のフィルムを作成し、印刷版を作っていました。

フィルム出力とは

● デジタルデータからフィルムを作る工程

フィルム出力は、DTPで作成したデータを専用の出力機(イメージセッター)で高精度のフィルムに出力する作業です。

フィルムは印刷の版を作成するための重要な工程であり、特に重要な分野になります。

● 出力時の主な仕様

解像度:2400dpi前後が一般的

対応データ形式:PDF、EPS、AI、TIFFなど

出力サイズ:A6〜B1サイズなど、業務により異なる

フィルムデータ化とは

● アナログからデジタルへの変換

フィルムデータ化とは、既存のアナログフィルムをスキャナで読み取り、デジタルデータ(画像形式)として保存する作業になります。

古い印刷物や図面の再利用、バックアップに役立ちます。

● 利用されるケース

廃版になった製品の再版

フィルムしか残っていない過去のフィルムを読み取りデータ化

印刷物のアーカイブ化・電子管理

デジタル化が進む中でのフィルムの価値

現在、多くの印刷工程がCTP(Computer to Plate)へ移行していますが、フィルム出力はまだまだ需要があります。

特に小ロット対応や、版を繰り返し使う業態では、フィルムをベースにした運用の方が効率的です。

また、アナログのフィルム資産も、データ化することで再活用でき、保管や品質管理の面でメリットがあります。

まとめ

フィルム出力とフィルムデータ化は、製版業務を支える大切な技術です。

デジタル化の波に乗りつつも、フィルムの精度や柔軟性は、今なお多くの場面で価値を持ち続けています。

これからも「フィルム」と「デジタル」を上手に組み合わせて、効率的な製版を目指していきましょう。

今回のコラムは、いかがでしたでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございます。

次回のコラムもお楽しみに!!

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