こんにちは
今回は、意外と知られていない製版会社の作業工程についてご紹介します。
1.製版とは?
製版とは、印刷物を作成するための「版」を作る作業を指します。
簡単に言えば、デザインされたデータを「印刷できる形に整える工程」です。
品質の良い印刷を実現するために不可欠な作業です。
2.製版会社の役割
製版会社は、デザインデータを受け取り、印刷工程に最適化された「版」や「データ」を作成します。
印刷物の仕上がりに直結するため、専門的な知識と高い精度が求められます。
3.製版工程の全体フロー
データ受け取り(打ち合わせ)
STEP1 プリフライトチェック(データ確認)
STEP2 色調整/画像処理
STEP3 面付け
STEP4 CTP出力/インクジェット出力/本紙校正
STEP5 検査
STEP6 下版用OL-PDF、下版用CTPを印刷会社へ納品

4.製版会社の各工程の詳細解説
4-1. データチェック(プリフライト)
入稿されたデータに不備がないかをチェックします。
フォントの埋め込み、画像解像度、カラーモード(CMYKかRGBか)などが対象です。
弊社では、入稿データを確認するオペレーターが在籍し、データが入りしだい確認し不備などがあれば
直ぐにお客様にご連絡し再度入稿データを手配してもらいます。
4-2. 画面と印刷物の色が近づくように色調整を行います。
プロファイルなどを使用して色の再現性を高めます。
弊社では30年以上の経験ある専門オペレーターが調整をし、お客様から喜ばれています。
4-3. 面付け
印刷効率を高めるために、複数ページを一枚の大きな紙に配置する作業です。
断裁後に正しい順番になるように計算されます。
4-4. 校正(デジタル/本紙校正)
色調整とカラーマネジメント実際に印刷を行う前に、仕上がりを確認するための試し刷りです。
誤字や色の確認が主な目的で、デジタルプルーフや本紙校正などがあります。
4-5. CTP(Computer To Plate)出力
最終データを版に直接焼き付ける工程
従来のフィルムを使った工程を省き、より高精度・高速に出力できます。
5.製版会社と印刷会社の違い
印刷会社が「印刷機で紙に刷る会社」なら、製版会社は「そのための準備をする会社」です。
印刷に先立ち、高品質な版を用意するのが製版会社の専門領域です。
6.まとめ
製版は一見目立たない存在ですが、印刷品質を左右する非常に重要な工程です。
製版会社の確かな技術と対応力が、見栄えの良い印刷物を生み出す礎となっています。
今回のコラムは、いかがでしたでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます。
次回のコラムもお楽しみに!!
プロフィール
営業部 半谷
製版営業30年以上、アナログ時代、デジタル時代を経験している営業です。
お客様との信頼関係を第一に考え日々営業をしています。
最近の趣味は、YouTube 観賞、キャンプ
年を取ると何故か自然が恋しくなるのは私だけでしょうか(笑)